理事長所信


 

LOMスローガン

「柔能制剛」

〜四町の未来へ向けて創造し見つけよう幸せのクローバー〜 

 

 

【はじめに】

 「柔よく剛を制す」私が学生時代に熱中していた柔道によく使われる言葉で、やり方に よっては体の小さい⼈でも、技をしっかりと使うことで体格に差がある相手にも勝つこと が出来ることを例えたものですが、元々は中国の兵法書「三略」にある言葉になります。 その⼀節には「軍神に曰く、柔は能く剛を制し、弱は能く強を制す」と記載されており、 簡潔に言うと「柔軟性のあるものが、そのしなやかさを利用してかえって硬いものを負か してしまう」という意味ですが、この言葉のあとには「剛よく柔を断つ」と続き「柔らか いものと硬いもの、どちらにも利点があり、やり方によっては相手に勝つことが出来る」 という意味になります。私はこの「柔」の部分に着目し、柔軟にしなやかに活動をするこ とを本年のスローガンとしました。我々栗⼭⻘年会議所は昨年創⽴50周年を迎え、その 永き歴史を紡いで来られた先輩諸氏から伝統と誇りを引継ぎました。この先、栗⼭⻘年会 議所の良き伝統を次世代に引き継ぐために、変革すべきところは変革し、守るべきものは 守る、我々にはその責任があります。目の前にある枠組みにとらわれず、柔軟にかたちを 変えることが必要ではありますが、それは柔軟なだけの「ゆるい」に変えるわけではあり ません。軸足が不安定な状態で技をかけても中途半端になってしまうように、明確な目的 や譲ることのできない我々の信念や価値観など、活動をしていく上でしっかりとした軸を もつ必要があります。その上で、我々が描くこの地域の未来や夢をみんなで語り合おう。 否定的な声も時折聞こえることもあります。そんなことに臆することなく、みんなで描い た南々そらちの未来を実現できるように努力しよう。失敗を恐れては何もできません。⼀ ⼈ひとりが真剣になり、熱く議論を交わし、全力でこの地域の課題に取り組もう。 

 

【広域連携促進と組織力の向上】

 平成28年3⽉、栗⼭町・由仁町・⻑沼町・南幌町の四町が「南空知4町地域連携に関 する協定書」を結びました。この協定は「地域住⺠が元気で楽しく、安⼼して⻑く暮らす ことのできる地域となることで、住むことが誇りとなる地域」をビジョンに掲げ、地域活性化を目的として締結されました。我々も広域連携を推進するべく、四町の若者が集い 様々な事業を実施しておりますが、南々そらち全体での認知度は決して高くはありませ ん。我々が地域に欠かす事の出来ない団体となる為には、物事を柔軟に考え、奉仕・修 練・友情の三信条のもと、日々の活動を通して各々が修練を積み重ね、この地域に還元す ることができるような組織づくりが必要となります。それを実現するためには現在のメン バーの資質向上と性別や国籍の枠を超えたしい仲間を増やす活動が必要となります。 しい仲間を増やすことは、常にしい考えを取り込むことに繋がり、組織としてより⼀層 の進化と活性化を促します。まずは、メンバー1⼈ひとりが会員拡大の意義を再認識し、 未だに地域に眠っている若い⼈財を発掘するためにアクションを起こしましょう。メンバ ー1⼈ひとりがこの地域を想い、日々の運動に誇りを持って会員拡大を進めることが、ひ いては「明るい豊かな社会の実現」へと繋がります。そして、10年先、20年先もこの 地域に必要とされる団体であり続ける為に、次の世代の担い手となる後輩やしい仲間 に、栗⼭⻘年会議所の歴史と諸先輩から引き継いだ伝統と誇りを継承していきましょう。 

 

【地域コミュニティーの再構築】 

 2040年までには、日本全国で約1,800ある自治体のうち、約半数が少子高齢化 や⼈口減少で消滅するといわれており、商店街の衰退や少子高齢化による小中等教育の規 模減少も、ここ南々そらちにおいても決して他⼈ごとではありません。このような状況下 にも、我々は真摯に向き合い課題を解決していく必要があります。商店街は、戦後復興期 から高度経済成⻑期にかけて、いわゆる「町の顔」としてその数を増やし、各種お祭りを 開催するなど地域活性化の担い手、地域コミュニティーを形成する場として地域に貢献を してきました。しかし1998年の大規模小売店舗法における規制緩和とモータリゼーシ ョンの進展により郊外への大規模小売店舗の出店が加速し、さらに昨今における情報技術 の進展による実店舗とネット店舗との販売競争が激化したことにより、商店街は更に厳し い状況に追い込まれております。以上のように地域経済も厳しさを増し、少子高齢化が進 む現代社会において、次代を担う⻘少年や若者には、広い視野と柔軟な発想を持ち、論理 的かつハートフルに物事を考え、自分の主張を正しく伝え、相手の主張や考えをしっかり と聴くことがもとめられてきております。⻘少年の育成と地域の課題解決に挑戦する事業 を構築し、⻘少年の成⻑と地域の発展に貢献していきます。 

 

【スポーツによる地域づくり】 

 スポーツは、⼈生に豊かさと充足感をもたらし、身体的・精神的にも、その健全な発達 や要求に応える世界共通の文化であり、明るく豊かで活力に満ちた社会の形成に必要不可 欠なものであります。そしてスポーツを「すること」「観ること」「支えること」で豊かな 「スポーツライフ」を送るために生涯スポーツ環境を整備することは、大きな意義があり ます。競技場やテレビ中継などで観る、スポーツに打ち込む競技者のひたむきな姿は、国⺠のスポーツへの関⼼を高め、国⺠に夢や感動を与えるなど活力ある健全な社会の形成に も貢献しています。生涯スポーツの環境を整備する中で、スポーツを通じて住⺠が交流を 深めていくことは、住⺠相互のたな連携を促進するとともに、住⺠が⼀つの目標に向い 共に努力し達成感を味わうことや地域に誇りと愛着を感じることにより、地域の⼀体感や 活力が醸成され、⼈間関係の希薄化などの問題を抱えている地域社会の再生にもつながる など考えられます。昨年、我々は地域社会の活力を高め、地域の未来を明るく照らすこと を目的とした3⼈制のバスケットボール「3X3」への参入を表明致しました。この地域 の住⺠が⼼を⼀つにして応援しチームを支える環境を運営委員会とともに構築し、地域の ⼀体感を醸成します。また、スポーツを通じた交流⼈口の増加といった視点で道内の取り 組み状況をみると、網走市では、女満別空港からのアクセスや、競技場の無料貸出などの 環境を整備することで、ラグビーや陸上競技を中⼼とした合宿の受け入れを強化し年間8 0件以上の受入れ実績があります。平成29年度の北海道が実施した調査によると、空知 振興局管内では、中学生からプロスポーツ選手まで合わせて、年間360件14,000 ⼈の選手が合宿を実施しております。このような状況から高温多湿な夏場の練習や合宿の 候補地として北海道を選択するケースが多くあると考えられます。我々が住むこの南々そ らち地域には、サッカー場・ゴルフ場・野球場といったスポーツ資源が多くありますが、 全体でみると合宿や大会誘致などの受入れが強化されていないのが現状です。本年3⽉に は、国道337号線の高規格道路「道央圏連絡道路」の泉郷道路が⻑沼町の道の駅までの 区間で開通します。それにより南々そらちは千歳空港からより近いエリアとなります。 スポーツが出来る環境とインフラが整備された今こそ、⽴地条件を最大限に活かしたスポ ーツによる交流⼈口の増加とまちづくりを推進します。 

 

【地域の魅力発信】 

 単年度制である⻘年会議所ではありますが、この南々そらちの魅力を発信するために継 続事業として取り組んでいるのが「ふるさと田舎まつり」になります。2016年に初開催 したこの祭りも今回で5回目を迎えることになりました。地域外にお住いの方々に対して 地域の魅力発信といった面ではある程度発信ができているが、この地域に住む方にとって はどうでしょうか。目の前にある観光資源や農作物といったこの地域の特産品が「あって当 たり前の物」となって、地域の魅力に気づけていないのではないでしょうか。本年は初⼼に かえり、今⼀度地域内外の方々に、この地域の魅力を最大限PRできるような田舎まつりに なるように開催します。そして昨年我々は、お祭りが終わった後も継続してこの南々そらち を訪れる方に魅力をPRするために「ふるさと田舎まつりアプリ」の製作とたな商品とし てクラフトビールの「RAITERAS」を作りました。この2つの更なる活用と、栗⼭商 ⼯会議所⻘年部と共同開発した「くりやまカレージンギスカン」を活用し、地域の魅力の底 上げをします。また地域全体で盛り上がる為に、たに協働して頂ける団体とも連携しつつ、 老舗まつり実行委員会・ふるさと田舎まつり実行委員会という場を活用し、全体を盛り上げ、この地域の食の魅力や食文化を多くの方に発信していきます。 

 

【自然教育と川づくり】

 我々栗⼭⻘年会議所のOBメンバーを中⼼に構成される夕張川自然再生協議会との協 働で行う夕張川関連事業も本年で13年目を迎えます。2015年には、魚道「サーモン ロード」も整備され、鮭の遡上も着実に増えてきております。春の稚魚放流に始まり、秋 の遡上までが、⼀つの流れとして構築され、夕張川流域住⺠の関⼼も増えている⼀方で、 学校教育では、自然教育の場として、河川を使ったカリキュラムを取り入れているところ もありますが、大半の学校が生徒児童に対する安全上の配慮から河川に近寄らないなど の指導が行われており、「川=危険な場所」と認識してしまう子どもや、流域町村の住⺠ も近くに流れていない川に対して興味が無い⼈が多いのも事実です。かつて⻑沼頭⾸⼯ の下流は、川下りのスタート地点や、ボートの体験学習の場として頻繁に使われていまし たが、土砂の堆積によりヤナギが生い茂ることで使われなくなり、その事実を知る住⺠も 残念ながら少なくなりました。これらの状況を打破するためには広域で連携し、治水・利 水・環境のバランスの取れた川づくりを行政や多くの関係諸団体と⼀緒になり取り組む ことで、夕張川の歴史や自然環境や様々な取り組みに対し流域住⺠の目を向ける活動を していく必要があります。夕張川の歴史を辿ると、洪水に悩まされた経験や交通路として 渡し船が往来するなど、今の夕張川の整備状況からは想像ができないような苦難や、それ を乗りえてきた先⼈たちの歴史もありました。そのような歴史を次世代の子どもたち へ継承し、今まで以上に多くの方々が夕張川に思いを馳せる事業を実施することで、自然 から得られる恩恵や自然の脅威を勉強できる機会を創出します。 

 

【結びに】 

 柔道は、個⼈戦と団体戦とで構成されております。例えるならば、まちづくりは団体戦で あると私は考えております。⼀⼈だけ強くても、チームとしては敗退してしまうのが団体戦 の特徴であり、チームとして勝つために、みんなで切磋琢磨し、技を磨き、お互いの弱点を 補い戦うことが必要となります。今こそこの地域が団結して⼀つのチームを作りあげるこ とで、明るい豊かな社会の実現が出来ると確信しております。私はこのチームの大将として、 率先して行動し、メンバーとこの地域の住⺠が笑顔で過ごすことが出来る夢と希望に溢れ た南々そらちを創造します。 

 

柔でもあり、剛でもあることができるなら、その国はいよいよ光り、

弱でもあり、強でもあることができるなら、その国はいよいよ顕著になる。

もっぱら柔であり、もっぱら弱であれば、その国は必ず削られ、

もっぱら剛であり、もっぱら強であれば、その国は必ず滅ぶ。 

 

この地域に住まう我々⻘年の柔軟な発想と地域の伝統や文化の合わせ技で、明るい未来を 創造し幸せのクローバーを見つけよう。 

 

 

 

⼀般社団法⼈栗⼭⻘年会議所

2020年度 

第52代 理事⻑ ⼭本 克幸 

 


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